20120405

オープンまでの記録 / 私の原点

  私の原点


飲食店をやるにあたって、私がこだわりたいことは食材に対して真摯でありたいと考えています。

これはレストランのように高級な食材を使うということではなく、カフェスタイルのメニューであっても決して嘘偽りなく素材に向き合っていきたいというものです。

わかりやすくいうと、愛知産と銘打って北朝鮮産のあさりを使ったりだとかということを自分の意思では行わないこと、本物の食材を使い提供するという意味です。

また本物であるということは食材そのものにポテンシャルがあるということだとも思っています。


こういった考えになったのは、私がとあるレストランに感銘を受けたことが原因です。

2006年名古屋のレストランに入ったばかりの頃、サンフランシスコ郊外のバークレーにあるCHEZ PANISSEに連れてっていただきました。

入り口


飲食業に従事されてる方はご存知の方が多いかと思いますが、地産地消を提唱したり、食育などに力を入れたアリスウォーターが手がけるレストラン。

そこで食べた肉や野菜の素材のポテンシャルに感動したり、野菜の持つ苦みや甘味といった力、バランスに感銘を受けたのです。

昨年10月~11月にはCHEZ PANISSEのシェフを中心としたFoodlighというイベントがSPBSさんやパパブブレさんを中心とした神山町エリア、東京現代美術館でも行われました。
神山町で出店したいと思ったのは、
こういった食や職のイベントを受け入れられるバックグラウンドがある
というのも大きな理由の一つです

イベントのワンコーナー。取れたての野菜を食べます。
土に生えたままです。

レストラン時代には多くを学びました。

研修で長野へ行った際には農家さんから農業に対する真剣な想いを聞き、土に生えた瑞々しいアスパラや樹になったブルーベリーをかじったり、しぼりたての山羊のミルクを飲んだりといった感動を味わいました。

長野県や愛知県の農家から直接届く力強い野菜の香りに、三重県から届くゆっくりのびのびと育てられた豚や鳥の深い味わいに毎度感動していました。

その感動をお客様に伝えられるように素材に対して真摯に取り組み、素材を活かしていたシェフたちと仕事をさせていただいた経験も私の中に強く根づいています。


「CHEESE STAND」はレストランではなくカジュアルスタイルの店舗となります。

けれども、安心で個性が感じられるような食材を可能な限り使っていこうと考えています。


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明日からは、店の開店準備のことなどを書いていきたいと思っています。
食材についても説明させていただきます。

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